Myブックストーリー

「人生の夢、人生の意味」

倉員(クラカズ) 孝典
1954年法学部卒
ありがとう東大

 東大には、あらゆる面で深く感謝しています。そこで毎年基金に寄付したところ、総額で上位200名の一人となったと言われました。古本募金も、十数個の段ボール箱に詰め込んで3~4回寄付。双方ともまだ続けるつもりでいます。
 本は書斎居間車庫等に置いてありますが、毎日超多忙で余生は短いと思うと、もう昔の本を読み直す暇はありません。駒場の仲間の4割はあの世です。私は、この世で、あと4~5年は頑張って、人生の夢を果たしたいと願っています。

人生の夢:「世界中の看護婦さんの腰痛防止」

 3~4名の看護婦による、寝台上の患者を抱き抱えての移送用寝台等への移乗は、重労働で腰痛の原因となっています。介護者腰痛対策研究会は、世界中で開催されています。私は、一人で患者を移乗させる器具の特許を取得、国際特許も申請済みです。試作品の改善や、滑り布輸入の為、中韓両国とのメールのやり取り等で大忙しです。

There was no meaning in life

 私が一番感銘を受けた本は、S・モームの「人間の絆」です。彼は、劇作家として成功した後も、辛かった幼児体験の思い出に苦しみます。そこで大英博物館の地下室に行き、古代の石棺に囲まれて人生を振り返ります。そしてThe rain fell alike upon the just and upon the unjust ー There was no meaning in lifeと悟り苦しみから解放されます。“絆”とはスピノザの「エチカ」にある、“情念による束縛”に由来する由。同じ場所で私は、米国管理者向通信教育にあったMan is a slave to his beliefを思い出しました。そして自分の心はSlaveのように束縛されているなと気づきました。

(2012年8月 寄稿)
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